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「南東向き」と「南西向き」、どっちかいい?

2011.10.07

「方位」とは、住宅がどの向きを中心に考えて造られているか、つまり、どの方向に向いた窓が多いかを示す言葉だ。一戸建てで最も多い方位は、南向き。つまり、太陽が出てから沈むまで、最大限に日差しを取り込むことができる方位である。一戸建てよりも窓の少ないマンションでは、方位はきわめて重要な問題となる。東向きなら、朝日が入って寝覚めは気持ちがいい。しかし、日差しが入るのは朝だけ。午後は日が入らず、照明が必要になるし、冬の寒さはひとしおだ。一方、西向きの住戸は、朝は暗くても午後はずっと明るい。ただし、夏は西日で暑いのが短所だ。もっとも、マンションで、西や東向き、北向きの住戸は少なく、一戸建てと同様、南向きが中心となっている。ただし、南向きといっても、中住戸(と角住宅が存在する集合住宅という性格上、南だけを向いた住戸と、南と東を向いた住戸、南と西を向いた住戸が生まれる。南側と東側に窓がある住戸が「南東角住戸」、南と西に窓があるのが「南西角住戸」だ。角住戸を選ぶとき、南東向きがいいか、南西向きがいいかは、意見の分かれるところ。南東向きがいいとする人は、南西向きは夏の西日が暑いことを理由に挙げる。しかし、エアコンが普及している現代、カーテンを閉め、冷房をかければ、西日で部屋が蒸し風呂のようになることはない。一方、休日に家で過ごすときのことを考えると、午後の間ずっと日が入る南西向きのほうが有利とする意見もある。特に、休日の午前中はゆっくり寝て、午後から活動を始めるという人にとって、南西角住戸は最高。従来は、南東角住戸が最良とされたが、今は南西角住戸の人気も上がっているのが実情だ。なお、北向きの住戸は最悪と思われがちだが、意外な利点もある。それは、割安であること。もちろん、日当たりはまったくなく、冬は寒い。しかし、独身で、昼間、家にいることが少ない人なら、日当たりにこだわる必要はない。それよりも、割安な価格で購入できるメリットのほうが大きい。マンションの設計で、どうしても北向きの住戸ができてしまう場合、以上のような理由でシングル向けのプランになることが多くなってきている。

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