量産のための生産設計の段階で、今度は工数を集約し労働節約を行うのである。このような、資材節約と労働節約を徹底して行っている優れたシステムの好例が、アメリカのモービルホームである。それはつねに平家なので、建築的常識を超えた2×4の半分の2×2の断面の部材を使って資材を節約し、同じタイプの箱型可動住宅を連続的に量産しているので、労働節約も徹底して行われており、非常に安く、アメリカの庶民住宅としてみごとに定着しているシステムである。
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建築的常識(=旧来の習慣?)を超えていることから一人前の建築とは認められていないので、政府の住宅統計等には入ってこないが、アメリカの新設住宅の三分の一〜二分の一ぐらいの量が毎年生産販売されているようである。そして、それは外注部品の組み立てに徹しているので、重装備の工業化による住宅でないことも忘れてはならないが、私はこれを、世界一の量産住宅であると考えている。