二人の主婦の問題はさしあたり物理学的に解くことにする。そうすればきっと細かい諸問題も、自動的に解決していくはずである。その答えは簡単、前項の最小限同居住宅でも行ったように、必ず二つの流し(キッチン)を持つことである。これはたとえ小さくともよい。必ず親と子、別々の流しが必要なのである。これが一つだと、たとえ実の親子であっでも争いが起こる。この時期の若い主婦は、子育てに忙しく、台所もなかなか思うようにきれいに片付けられない。
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反面、自覚だけは一家の主婦としての気力も充分だ。一方、母親(義母も同じ)はこんな娘や嫁の自覚に安心しながらも、ちょっぴり寂しさもある。特に、今まで大切にしてきた台所を粗末に扱われたくはない、という思いも強い。こうした主婦の主権の交替の時には、まず母親の気持ちを大切にすることが重要だ。元気なうちはせめて夫の食事の世話ぐらいはしたいし、後片付けにも参加したい。何から何まで取り上げてしまえば、不満も起こるしボケも始まる。そこで、スペースがあれば小さなサブキッチンを作るのが一法だが、それはどのスペースがなくとも、現在のメインキッチンの一角に母親専用の流しを一つ設けるとよい。つまり、一緒に台所仕事をしながらも、さらに自分だけの流しを確保しているという安堵感が大切なのだ。