東京都のTさんのお宅の調味料入れです。ちょっとキッチンをのぞいたときに、使っている人の個性が感じられませんか。この調味料入れの奥行きは10・5?です。なぜこの寸法かというと、日本家屋の柱の基準は10・5?角で、柱と柱のあいだに板壁を張ると、10・5?の壁厚になります。その壁の一部をくりぬくと、ごらんのような空間が確保できました。調味料の容器は小さいものが多いので、この薄さでじゅうぶんだし、むしろ出し入れが楽で、使いやすいのです。
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ところで、10・5?というと、文庫本やビデオテープも、奥行きはどちらも10・5?です。ということは、壁厚を利用した文庫本やビデオテープ専用の収納棚もつくることができます。そして、このくらい薄いほうが、かえって取り出しやすいものです。壁厚でなくても、10?ほどの出っぱりなら、ほとんど気にならないので、部屋を広く使うことができます。百科事典や美術全集などのかさばるものも、指定席を確保しておかないと、粗大ゴミ扱いされかねません。これがまた、ふつうの本棚にははいりにくい。そこでこれらを床において、その上にベンチを設けます。いつでも取り出せるし、べンチに腰かけて読むこともできます。これは見せる収納です。